さて、いよいよ実際の交信の流れに沿ってどのように交信を行うか、見ていきましょう。
― 前提条件 ―
呼出周波数：433.00
交信周波数：433.20
○発信者 名前：佐藤（仮名）
運用場所：岡山県倉敷市を移動運用中
コールサイン：ＪＡ４ＢＣＤ/４
○受信者 名前：田中（仮名）
運用場所：兵庫県姫路市で固定運用中
コールサイン：ＪＳ３ＸＹＺ
①交信周波が使用されていないか確認
〇呼出周波数で「Callボタン」を押し、交信周波数に移り短く、「チャンネルチェック」と送信し、すぐに受信します。
→声が聞こえたり、「使っています」と言われたら別の交信周波数を探します。
→返事がなければ使用可能ですが、念のため２～３回繰り返します。
〇今度は「チャンネルチェック、混信妨害など与えておりませんか」と送信し、すぐに受信します。
→声が聞こえたり、「使っています」と言われたら別の交信周波数を探します。
→返事がなければ使っていないことが確認できました。この周波数を記憶か記録します。
＊交信周波数が見つかりました。
②呼出周波数に移り、コールコインと交信周波数をアナウンス
〇交信周波数で「Callボタン」を押し、呼出周波数に移り、コールサインと先ほど記録か記憶した交信周波数をアナウンスします。
「CQ CQ CQ こちらは、ｼﾞｭﾘｴｯﾄ ｱﾙﾌｧｰ ﾌｫｰ ﾌﾞﾗﾎﾞｰ ﾁｬｰﾘｰ ﾃﾞﾙﾀﾎﾟｰﾀﾌﾞﾙ ﾌｫｰ、ＪＡ４ＢＣＤ/４、ＪＡ４ＢＤＣ/４です。次回、433.20 、 ｻﾝ ﾎﾟｲﾝﾄ ﾌﾀﾏﾙ で再度コールします。」と送信します。
③交信周波数に戻り、コールサインをアナウンス
〇呼出周波数で「Callボタン」を押し、アナウンスした交信周波数に移り、再度周波数確認を手短に行った後、コールサインをアナウンスし、応答を待ちます。
「チャンネルチェック」と送信し、すぐに受信します。
→返事がなければ使用可能ですが、念のため２～３回繰り返します。
→返事がなければ使っていないことが確認できました。
〇続いて、「CQ CQ CQ こちらは、ｼﾞｭﾘｴｯﾄ ｱﾙﾌｧｰ ﾌｫｰ ﾌﾞﾗﾎﾞｰ ﾁｬｰﾘｰ ﾃﾞﾙﾀ ﾎﾟｰﾀﾌﾞﾙ ﾌｫｰ、ＪＡ４ＢＣＤ/４、ＪＡ４ＢＤＣ/４です。応答よろしくお願いします」と送信します。
→応答のない場合は、③に戻る。
→応答のあった場合は、応答してもらった相手のコールサインを記憶する。
＊相手からの応答がありました。「ＪＡ４ＢＣＤ/４、こちらＪＳ３ＸＹＺです」
④応答のお礼と、シグナルレポート等（明瞭度・信号強度（RS）・名前・住所）を交換
〇応答があった場合は、返答でシグナルレポートと自己紹介をします。また、聞き取ったコールサインに間違いがあってはいけないので、自信のない場合は、念のため相手のコールサインを確認しましょう。
「ＪＳ３ＸＹＺ、こちらはＪＡ４ＢＣＤ/４、応答ありがとうございます。シグナルレポートですが、５９です。名前は桜のさ、東京のと、上野のう、佐藤です。ドライブで岡山県倉敷市移動です。
確認ですが、そちらのコールサインは、ｼﾞｭﾘｴｯﾄ ｼｴﾗ ｽﾘｰ ｴｸｽﾚｲ ﾔﾝｷｰ ｽﾞｰﾙ ＪＳ３ＸＹＺで間違いありませんでしょうか。ＪＳ３ＸＹＺ、こちらはＪＡ４ＢＣＤ/４です。どうぞ。」
＊相手から応答がありました。「ＪＡ４ＢＣＤ/４、こちらＪＳ３ＸＹＺ。佐藤さん、岡山県倉敷市移動から、シグナルレポート５９ありがとうございます。自局のコールサインは
ｼﾞｭﾘｴｯﾄ ｼｴﾗ ｽﾘｰ ｴｸｽﾚｲ ﾔﾝｷｰ ｽﾞｰﾙ で間違いありません。
シグナルレポートですが、こちらは５７です。名前は、煙草のた、名古屋のな、為替のか、田中です。住所は兵庫県姫路市です。QSLカードはJARLビューローで交換願えませんか。」
⑤交換した相手のシグナルレポート等の確認とQSLカードの交換の約束（※必須ではない）
〇「ＪＳ３ＸＹＺ、こちらはＪＡ４ＢＣＤ/４。田中さん、兵庫県姫路市から、シグナルレポート５７ありがとうございます。QSLカードはビューローに送ります。（＊断る場合は、「会員ではないので、すみませんがノーカードでお願いします。」などと伝えましょう。）
⑥話をしたら、お礼を言って「さようなら。」で交信を終わる
〇ここからは、適当な話をしてください。例えば、無線機、アンテナ、天気、温度、趣味、旅行など。話に困ったら「今日はショートで失礼します。」などと伝えて、終了に持ち込む。
「ＪＳ３ＸＹＺ、こちらはＪＡ４ＢＣＤ/４。今日は交信ありがとうございました。また、よろしくお願いします。ＪＳ３ＸＹＺ、こちらはＪＡ４ＢＣＤ/４。さようなら。」
＊相手からの最後の交信「ＪＡ４ＢＣＤ/４、こちらＪＳ３ＸＹＺ。交信ありがとうございました。また、よろしくお願いします。ＪＡ４ＢＣＤ/４、こちらＪＳ３ＸＹＺ。さようなら。」