アマチュア無線を始める最大のハードルは、自分の身の回りに使っている人がいないので、よく分からないからではないでしょか?
例えば私があなたに「アマチュア無線についてどう思われますか?」と聞いたとします。
・何それ?知らない。分からない。
・使っている人を見たことない。
・何が出来るの?どうやってやるの?
そんな声が聞こえてきそうな気がします。
こんな感じでいまいちピンとこないという方は多いのではないでしょうか?
知っている方も実際にアマチュア無線が使われているところを、目にしたことがないという方がほとんどだと思います。
アマチュア無線がどんなもので、どうやったら始めれて、どんな楽しみ方があるか。
でも、ご安心ください。極力簡単に、分かりやすく解説していきたいと思います。
アマチュア無線ってどんなもの?
アマチュア無線は遠くに離れた人と会話することができます!
それって、スマートフォン(携帯電話)と同じじゃない?
アマチュア無線のこと簡単に解説するよ!
アマチュア無線は遠隔地の人と無線機を使った通信(会話や交信)が出来きます。
離れた所にいる人と会話をするための手段としてスマートフォン(携帯電話)を使いますが、スマートフォン(携帯電話)だけが唯一の連絡方法ではありません。アマチュア無線も遠くに離れた人と連絡を取ることができます。
また、アマチュア無線は知り合い同士で会話をするだけでなく、知り合いでない人とも積極的に会話できる仕組みになっており、アマチュア無線が出来る者同士で会話をすることも気軽にできるので、無線仲間をたくさん作ることもできます。
さらに、アマチュア無線はスマートフォン(携帯電話)の通話料金にあたる、電波使用料が年間500円と圧倒的に安価に使うことができます。
ところが、離れた所にいる人と安価に会話を楽しむことができるのなら、アマチュア無線を使用する人はたくさんいてもおかしくないと思うのですが、アマチュア無線を実際に使用している人は、スマートフォン(携帯電話)を使用している人と比べると圧倒的に少ないのが実情です。
そこには、無線を操作するための免許の取得や無線機が使える状態にする免状の申請、そして無線機を使うための専門知識と技術を身につけるために手間と労力が必要なため、これから始める人にとってスマートフォン(携帯電話)を使うより敷居が高いからだと思います。
しかし、心配不要です!
免許の取得や免状の申請はそんなに難しくなく、必要最低限の専門用語と交信方法を知れば、あとは勇気と馴れで誰でも比較的簡単に出来る様になれます。
スマートフォン(携帯電話)という、圧倒的なシェアと利便性の高いものがあるいま、生活する上では必ずしも必要とは言えないかも知れませんが、専門性があるのでやりがいがあり、同じく無線をする人と交流も生まれ、程よく趣味性があるので、実際にやってみると案外面白いと思いますよ。
興味と関心のある方は詳しく解説して行きますので、ぜひアマチュア無線に挑戦してみてください。
アマチュア無線で出来ること
アマチュア無線は電波法令で「金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって行う」ものとされています。
つまり、金銭目的や事業目的ではなく、個人的に無線技術に興味や関心を持った人が楽しむための無線で、公共の財産である電波を利用する無線通信の一つです。
使い方として、言葉などの音声のやり取りを行う「無線交信」や、画像・動画などの情報のやり取りをおこなう「無線通信」を個人的に興味や関心を持った人が利用し、楽しむことができます。
具体的には色々ありますが、代表的なものに仲間同士はもちろんのこと、見ず知らずの人と無線機を使って交信(会話)をすることができます。
他には、FPVドローンを個人使用で飛ばす際には、画像・動画転送のために5GHz帯の周波数が用いられることがありますが、この場合はアマチュア無線を利用して、ドローンを操作することができます。
(※FPVドローン:カメラが撮影した映像をモニターに映し出すタイプのドローン)
個人的な興味や趣味として、無線通信を使って楽しんだり、遊んだりすることができるのが、アマチュア無線なのです。
アマチュア無線は電波を利用する
アマチュア無線は、無線設備(無線機やアンテナ)やFPVドローンなどの機器が ” 電波 ” を利用して交信や通信をしています。
電波を利用する身近な機器としては、テレビやラジオ、携帯電話、BluetoothやWi-Fiなどがありますが、アマチュア無線も同様に ” 電波 ” を利用しています。
このように、電波は様々な用途で利用される公共財産であるため、利用者は一定のルールに沿って利用することが求められています。
アマチュア無線は「個人的な興味や趣味として」利用して楽しむことができると先ほど説明しました。
しかし、様々な用途で利用される ” 電波 ” を好き勝手に利用するとどうでしょうか?
混信が起きたり、電波障害がおきて、正常に設備や機器が使えなくなってしまう可能性があります。
そのため電波の利用にあたり、いろいろな規則が法的に定められています。それらの規則をまとめたものは、電波法令と言われています。
電波法令の話は難しくなるのでここでは省略しますが、要するに「アマチュア無線などの“電波”を利用する為にはルールがある」 と覚えておきましょう。
アマチュア無線を始めるために必要なもの
実はアマチュア無線は他の遊びや趣味と違って、すぐに始めることができません。
アマチュア無線の道具(無線機やアンテナ)を揃えるだけでは始めることができないのです。
具体的には、無線従事者の免許を取得し、無線局の開局申請をして無線局免許状を交付してもらう必要があります。
また、公共の電波を個人で利用するため、アマチュア無線のルールも覚えて守りながら楽しむ必要があります。
ここでの説明で、なんだか気楽に始めることができないように感じたかもしれませんがご安心ください。
資格が必要な趣味はアマチュア無線だけじゃない
スカイスポーツやダイビングも民間資格ですが資格が必要ですし、船舶の操縦や自動車の運転は趣味であるか否かに関わらず運転や操縦自体が業務だから趣味であっても資格は要ります。
始めるまでの手順や方法がわかればそんなに難しくはありませんし、アマチュア無線はその他の趣味と同様、年齢や性別関係なく誰もが楽しむことできるものです。
はじめ少し苦労しますが、資格が取得できたとき、無線局の免許状が届いたとき、始めて無線機を使い交信できたとき、アマチュア無線は始めるまでのその時々の段階ですでに、喜びや達成感を感じることができる楽しい趣味なのであります。
アマチュア無線のメリット
「アマチュア無線」は、陸上・航空・海上・さらには宇宙空間とあらゆる場所において運用することができ、使用できる電波の「周波数」も一部の限られたものではなく 周波数「帯域」として広く利用が認められています。
なお、仕事などで利用するための「業務無線」は、利用するそれぞれの場所で個別の免許が必要です。
アマチュア無線をすると電波に詳しくなれる!!
また、普段は意識することなく利用する”電波”について、アマチュア無線をすると深く関わることになり、自然と関心が湧いてきます。
電波自体は目で見えないものですし、以前は気にもとめていなかったのに、なぜか意識してしまう不思議な感覚が、アマチュア無線を始めると感じます。
電波は身近な多くのものに利用されているんだなということを改めて認識でき、次第に電波に詳しくなることができます。
まとめ
・アマチュア無線は電波を利用して無線交信や無線通信をする。
・アマチュア無線の代表的な使い方は、無線機を使って無線交信(会話)をして楽しむこと。
・アマチュア無線するには無線従事者免許と無線局免許状の他、無線機も必要。
・アマチュア無線をするためのルールを覚え、それを守りながら楽しむ必要あり。
とても大まかに説明しましたが、アマチュア無線についてのイメージが少しでも湧きましたでしょうか。
詳しくはわからなくても、アマチュア無線に関する大まかなイメージを持っておくことで、知識を深めていく際に、理解がしやすくなると思いますので、当サイトをお役立て下さると幸いです。