──10種類の泉質から選ぶ“本当に行くべき温泉”徹底紹介
温泉を選ぶとき、多くの人が「雰囲気」や「人気度」で宿を選びがちですが、実は温泉の個性を決める最重要ポイントは 泉質。
泉質を知れば、肌触りや湯上がり、効能、香り、刺激などの違いがわかり、「今の自分に合う温泉」「好きなタイプのお湯」に出会いやすくなります。
ここでは、日本の温泉法で定められている 10種類の泉質ごとに、“この泉質なら絶対に訪れたい温泉地” を厳選して紹介します。
有名温泉から穴場、温泉好きが思わず唸る名湯まで、泉質の特徴がしっかり体感できる場所ばかりをまとめました。
■ 1. 単純温泉(単純泉)
クセがなく身体にやさしい“万人向けの湯”
単純温泉は刺激が少なく、子どもから高齢者まで安心して入れる、もっともポピュラーな泉質です。
無色透明で香りのクセが少ないため、旅館の雰囲気やロケーションがダイレクトに楽しめるのも魅力。
★ おすすめ温泉地
● 道後温泉(愛媛県)
日本最古の温泉の一つで、歴史ロマンあふれる名湯。
お湯は柔らかく、長湯にぴったり。道後温泉本館の文化財風情は唯一無二です。
● 城崎温泉(兵庫県)
外湯めぐりの街として有名。
単純温泉の“優しい湯”ד浴衣でそぞろ歩き”の相性が抜群で、初心者にもおすすめ。
● 黒川温泉(熊本県)
単純泉と硫黄泉が混在するものの、基本は刺激が少ない柔らかな湯が中心。
自然に囲まれた露天風呂と統一感ある街づくりで、満足度が高い温泉地。
■ 2. 塩化物泉
湯冷めしにくい“あたたまりの湯”
塩分による保温・保湿力が高く、「とにかく温まりたい人」に最適。
冬の旅行では間違いない泉質です。
★ おすすめ温泉地
● 和倉温泉(石川県)
海の恵みがそのまま温泉になったような“濃い塩化物泉”。
湯上がりのぽかぽか感が段違いで、冬の能登半島旅にぴったり。
● 熱海温泉(静岡県)
首都圏からアクセス抜群ながら、実は塩化物泉の名湯。
海景色×塩泉×レトロな街並みの三拍子は唯一無二。
● 稲佐の浜温泉(長崎県・雲仙周辺)
身体の芯から温まる海系の塩化物泉。
ゆっくり浸かると“湯上がり後3時間ぽかぽか”と感じられるほどの保温力。
■ 3. 炭酸水素塩泉(重曹泉)
“つるスベの美肌湯”として人気No.1
角質を落とすクレンジング作用で、入った瞬間に肌がつるりとするのが特徴。
女性に人気で、リピーターが多い泉質です。
★ おすすめ温泉地
● 嬉野温泉(佐賀県)
“日本三大美肌の湯”にも数えられる名泉。
湯舟に浸かった瞬間のヌルッとした感触は圧倒的。湯上がりのスベスベ感が段違いです。
● 山中温泉(石川県)
加賀温泉郷の中でも美肌泉質で知られる温泉。
鶴仙渓の景観も素晴らしく、温泉×自然を楽しみたい人に。
● 月岡温泉(新潟県)※一部硫黄泉
美人の湯として全国人気の名湯。
硫黄成分とのミックスで“つる+しっとり”の二刀流の湯質が楽しめます。
■ 4. 硫酸塩泉
傷に良い“しっとり保湿系の湯”
硫酸塩泉は肌の再生を助ける「皮膚病の湯」として昔から人気。
保湿力があり、湯上がりのしっとり感がたまりません。
★ おすすめ温泉地
● 湯布院温泉(大分県)
名実ともに人気の高い温泉地。
硫酸塩泉のなめらかさと、由布岳の景観が最高の組み合わせ。
● 四万温泉(群馬県)
“日本三大胃腸病の名湯”。
飲泉もでき、身体の内側から癒される湯治文化が残る温泉地。
● 指宿温泉(鹿児島県)
砂蒸し風呂で有名ですが、実は湯質も優秀。
硫酸塩泉が身体の内外から整えてくれます。
■ 5. 炭酸泉(含二酸化炭素泉)
シュワシュワ気泡の“血行促進の湯”
気泡が肌にまとわりつく入浴体験は一度入るとクセに。
血行促進力が強く、医学的にも注目されている泉質です。
★ おすすめ温泉地
● 長湯温泉(大分県)
日本一の炭酸泉であり、世界的にも珍しい“高濃度炭酸泉”。
心臓に負担が少なく、ぬるめの湯でも驚くほど温まります。
● 七里田温泉(大分県)“下湯”
炭酸泉ファンの聖地。
全身が炭酸泡で覆われる驚きの体験ができる強炭酸泉。
● 二日市温泉(福岡県)
都市部から近い炭酸泉。
軽めの炭酸感で初心者にもおすすめ。
■ 6. 硫黄泉
温泉らしい香りと濁り湯の“ザ・温泉”
硫黄の香りと白濁湯が特徴の個性派泉質。
好きな人にはたまらない“温泉の究極形”です。
★ おすすめ温泉地
● 草津温泉(群馬県)
日本トップの硫黄泉地。
湯畑の迫力、刺激の強い湯力、白濁の湯──すべてが規格外。
● 蔵王温泉(山形県)
冬はスキー×温泉が最高。
強酸性×硫黄泉で独特の刺激ですが、クセになる名湯です。
● 万座温泉(群馬県)
標高1,800mの雲上の温泉地。
高濃度硫黄泉で湯治ファンにも人気。
■ 7. 酸性泉
強い殺菌作用を持つ“刺激系の湯”
殺菌力が高く、皮膚疾患への働きが期待される泉質。
刺激的な入浴感がクセになるファンも多いです。
★ おすすめ温泉地
● 草津温泉(群馬)※硫黄泉+強酸性
酸性泉の代表格。
温泉力の強さは全国でもトップクラス。
● 岳温泉(福島県)
全国でも希少な強酸性の温泉。
“酸っぱい”湯の香りがクセになる独特の個性があります。
● 蔵王温泉(山形)
硫黄泉として有名ですが、強酸性の湯でもあります。
肌にピリッと来る刺激は一度体験すると忘れられません。
■ 8. 放射能泉(ラドン泉)
“癒やし”を求める湯治ファンに人気
微量な放射線によるホルミシス効果で、身体の免疫力アップが期待できる泉質。
昔ながらの湯治文化が色濃く残る温泉地が多いです。
★ おすすめ温泉地
● 三朝温泉(鳥取県)
世界屈指のラドン濃度。
静かな環境で“整う湯治”ができる温泉地です。
● 増富温泉(山梨県)
湯治ファンから圧倒的支持。
長湯に適したぬる湯で、身体がじわじわ温まります。
● 玉川温泉(秋田県)※酸性泉とのミックス
岩盤浴とともに湯治地として有名。
自然“そのもの”が治癒力を感じさせてくれる場所。
■ 9. 含鉄泉
空気に触れると赤茶色に変わる“鉄の湯”
鉄分による独特の香りと色が特徴で、個性が強く記憶に残る泉質です。
★ おすすめ温泉地
● 長万部温泉(北海道)
全国的にも有名な鉄泉。
湯船が赤褐色に染まるほど鉄成分が濃い名湯です。
● 有馬温泉(金泉)
金泉は鉄分と塩分が豊富で湯の個性が強い。
日本最古の名泉としての風格を持ち、温泉好きなら一度は訪れたい地。
● 玉造温泉(島根県)※含鉄泉の宿あり
美肌系の印象が強い温泉地ですが、鉄泉を引く宿もあり、多彩な湯を楽しめます。
■ 10. 含銅・含アルミニウム泉
全国的にも数が少ない“レア泉質”
珍しい泉質で、湯の色が青みがかったり、渋みがあったりと独特。
温泉マニアにはたまらない泉質です。
★ おすすめ温泉地
● 湯の峰温泉(和歌山県)
熊野古道沿いの歴史深い温泉地。
湯筒で玉子を茹でられる“世界遺産の温泉”として人気。
● 妙見温泉(鹿児島県)
アルミニウム系の泉質が楽しめ、名宿も多い“温泉好きが旅する温泉地”。
● 湯抱温泉(島根県)
全国でも希少な泉質が湧く宿場町。
素朴な温泉地で“泉質の個性を楽しみたい人”におすすめです。
■ 泉質で温泉を選ぶと、旅行がもっと楽しくなる
ここまで10種類の泉質別におすすめの温泉地を紹介しましたが、泉質を意識しながら温泉旅をすると、今までとは違う視点で楽しめるようになります。
- “とにかく美肌になりたい” → 炭酸水素塩泉・硫酸塩泉
- “温まりたい” → 塩化物泉・炭酸泉・硫黄泉
- “刺激がほしい” → 酸性泉・硫黄泉
- “湯治で癒したい” → 放射能泉・酸性泉
- “個性豊かな温泉を巡りたい” → 硫黄泉・鉄泉・珍泉質
このように泉質を手掛かりに選ぶと、旅がより深く、面白くなります。
あなたの好みの泉質はどれでしょうか?
ぜひ次の旅では「泉質で選ぶ温泉旅」を楽しんでください。